私が尊敬するあるスポーツの先生からご連絡を頂きました。
「肩が上がらない。。」「最近では痺れも出始め仕事もままならない」との事。
普段はデスクワークをされており、重責を担うお立場から大変お忙しい事は容易に察する事が出来ました。
いつも行かれている鍼灸院へ行ってもダメとのこと。。
藁をもすがる思いで私に相談してくださったのだと思います。。
当時私は筋を緩ませる技術のみ行い、ある程度結果は出せても時間が経つと痛みに戻りが生じる。。そんな悩みを抱えており、なぜ緩めたはずの筋肉は再び硬くなるのか?を私は、考え始めていました。そんな中いただいたご相談に対して私は「病院で診てもらってください」そう答えざる終えませんでした。
その時の私の知識では、夜間痛があり腕に痺れが出始めた疼痛期の肩関節周囲炎(五十肩)への対処法は無知。一般的にも何故そういった現象が起こるか解明されていない事もあり、
特に疼痛期は病院でも安静にと言われる事が多いと思います。
それにしても情けなかったです。あの時の交差点で見た光景をどうにかしないと!と、リラクゼーション業界に入り、丸の内に程近いお店には日に120名ほど来店頂き、予約が取れないほどご指名もたくさん頂きました。整体師の資格もとり、たくさんのセミナーに参加し、少しづつ力をつけたはずなのに、肝心の「辛い」という身近な大切な人ひとり救えないのですから…
本当に辛い方のお役には立てていない事を悔しく情けない思いで、何処に行ったら根本改善が出来るのか、腕利きの整体師の先生を幾度も尋ね、その改善方法を教えて頂ける様お願いした事もありました。しかし、硬いところを素早く施術出来ても戻りはある。。それは、弱化した筋を鍛えない事には改善しない。私は運動療法を学ぶ選択をしました。先ずは、エクササイズの知識だけでなく、スポーツ医学、運動生理学、バイオメカニクス、栄養学など多岐にわたり知識を得て身体というものをしっかり学び直しました。しかしながら、大きな筋肉群を動かして力を発揮するトレーニング中、私は両肩が上がらなくなりました。熱を帯び夜間痛にうなされ、健康になる為に行った行為がその真逆に進んでしまったのです。
両腕が動かない事は、大変でしたが、それよりも改善する過程を経験することに夢中になりました。何故肩が上がらなくなったのか?何故痛みが出たのか?を必死に研究しました。理解すれば簡単な事でした。私の身体に痛みが出た理由は肩関節周囲炎(50肩)と同じ原理でした。そして、痛みは氷山の一角。その下には蓄積された土台がドーンとありました。そんな思いの中、業界初という関節の痛みを根本改善出来る運動療法に出会い、直ぐに学び始め今に至ります。「改善出来ます」と、理論と道筋を説明出来る整体師が今日本にどれだけ存在するのでしょうか?今なら当時ご相談くださった先生のお悩みを改善する事が出来る。
この経験と学びに感謝せずにはいられません。