開院おめでとうございます。菅原慎平君とは平成会病院で共に働きました。人工呼吸管理に特化した病院で、三次救急病院から超急性期を乗り切ったばかりの患者さんが運ばれてきます。
そこで呼吸器を装着したままの患者さんのリハビリなど、私の無理難題に確かな技術と熱意を持って応えてくれました。
突然の不幸に見舞われた患者さんの精神的ダメージは大きく、リハビリには多くの困難が伴います。
しかし彼の時に厳しく時に温かい励ましで、多くの患者さんが無事退院されました。
また彼は多才で、院内コンサートのバンド演奏ではリードギター担当でした。さらに患者さんとハンドベル隊を結成し、患者参加型のコンサートを発案、開催したのは特筆に値します。
ご存知の北海道胆振沖地震でも理学療法士の枠を超えた活躍をしてくれました。
コロナウイルスの亜系統が10日ほどで更新されるように、診断治療をはじめ21世紀の医療レベルは加速度的に進んでいます。
医療従事者は常に最新最高の治療を求める患者さんの要求に応えなければなりません。
この点でも彼は、臨床研究そして学会発表を行い、向上心とモチベーションを維持し続ける努力を怠りませんでした。
彼がこれから訪れる患者さんの期待を裏切らないと確信します。