「痛みが取れないけれど、どこに行っても良くならないから仕方ないよね」
これは実際に施術したお客様に言われた言葉です。
セラピスト時代、疲労だけでなくヘルニアや圧迫骨折、鷲足炎などの症状を抱えたお客様たちから指名していただける中で唐突に言われました。
痛い思いを抱えながら、どこに行っても変わらない。
気を紛らわすために月1∼2回リラクゼーションサロンを利用している。
そんな方が多いなぁと感じていた矢先のことでした。
当時のわたしは、平均並みに施術はできました。
ただ、特定の疾患を抱えた方に対しては
「何をしたら良いんだろう」
「怖くて触れない」
「効果が出ているんだろうか」
というのが思っていたのが本音です。
毎週指名していただける方に関しては、施術した日と数日は調子が良いんですが、1週間後の来店時には「痛みもどったからまた来たよ」と笑顔で言われました。
こんな日々を過ごす中で「これって意味あるの?」と思いはじめました。
~鍼灸師さんの一言~
「治療院なんて通わなくて良い」
当時通っていた鍼の先生に言われた言葉です。
かなり驚きました。
「え?痛いから通って、定期的に身体のメンテナンスしてもらうのがベストなんじゃないの?」
私は心の底からそう思いました。
でも鍼の先生は言います。
「自分の身体は自分で管理するしかない。こういう治療院で表面的なケアはできるけれど、根本的な生活習慣とか姿勢とかで起きている身体の痛みは自分自身で変えていかなきゃダメなんだよ」
わたしの価値観にパンチを与える言葉でした。
まさに「痛みが取れないけれど、どこに行っても良くならないから仕方ないよね」の答えを聞かさせた瞬間でした。
そこから「健康とは?」について考え始めました。
「なにが必要でなにが身体をダメにしているのか」
とにかく健康に関することをいろいろと学びました。
運動方法や自律神経などの生活習慣を整える方法を基盤に、セラピストやピラティスのインストラクターをしながら「どうケアをすれば良いのか」「どう伝えれば良いのか」試行錯誤しました。
いろんな勉強や経験をして思うのは「主体的に動かないと身体の状態が良くなるわけではない」ということ。
それと「自分の状態を知って、適切なケアをすることが大事」だということ。
~とにかくツラかった時期~
わたし自身、長年痛みや痺れなどに悩んでいた時期がありました。
とくに坐骨神経痛はかなり重症で、立っても座っても横になっても痛い。ドクターストップがかかり、わたし自身も働けないよな、と思い当時の正社員の仕事を退職しました。
坐骨神経痛がひどかった当時は、病院へ行き整体へ行き鍼治療もしてもらいました。
でも良くなりませんでした。そのときは良くなるんです。「あぁ、楽になった」って。
でも数日すれば元にもどる。だからまた治療院や病院へ足を運ぶ。
大体3日に一度どこかのお店に通う日々。
休職中でまともに動けれないので貯金は減る一方。
そんなことをして1か月で10万ほど費やした過去があります。でも、良くならない
「良くなるならお金は払うから、とにかくどうにかしてくれ」
当時のわたしはそんな気持ちで、良いと聞いた整体院へ通いました。
1回5000円の施術を月2~3回。これを1か月ほど続けました。良くなると信じて。
でも結果は変わらず。
正直「治る見込みないなら最初に言ってくれ」と思いました。
成果がでないので、その整体へは行かなくなりました。
もしかしたら整体師さんの中で考えがあったのかもしれません。
でも当時のわたしはそれを知る術がありませんでした。
とにかくしんどいので、どうにかしたい。
でもどこへ行っていいのか分からない。
お金がかかるものの、動けないツラさに比べたら耐えられる。
とにかく答えや良くなる兆し、自分の状態を説明してくれる人を捜し求めていました。
結果的に複合的な治療が効いたのでしょう。
3か月を過ぎた頃には痺れが起きることなく、日常生活を送れるようになりました。
ただ、ここに至るまでの葛藤や絶望感、先の見えない虚無感はいま思い返しても「もどりたくないなぁ」と感じます。
自分の状態を知ること、またその状態が「どうなれば改善するのか」教えてもらえるだけで心が軽くなることを、自身の経験を通して学びました。
だからこそ、来られる方へは全力で話を聞き症状の状態や現状の把握と説明をします。
これだけでもすごく安心できると知っているからです。